22歳で逝ったあなたへ
お互い、新しい場所での話や彼女、彼氏の話。
あと高校の思い出話。
みんな1ヵ月ためこんでたぶん一気に、しゃべるから、あっというまだった。

また来月ね〜

いつも、そう言ってわかれた。

帰りは笠井の一つ年下の弟に、よく迎えに来てもらっていた。

またかよ!っていつもキレてたけど、なんだかんだ言っていつも迎えに来てくれていた。

あとから聞いた話だけど、いつも帰ってから笠井が、お小遣いあげてたらしい。
一つしか変わらないけど、ちゃんとお兄ちゃんしてたんだ…

笠井は自分の家族の事がホントに好きだった。

私は人前で、自分の親の事を尊敬するとか、かっこいいとか言えなかったけど、笠井は、いつも、俺の親父はかっこいいと言っていた。

そんなところがアイツの尊敬できるところだ。

笠井は産まれてすぐの医療ミスにより、足の長さが右と左で、少し違っていた。
そのため小学校の頃は、いつもギブスをはめ大変な生活だったらしい。

親父さんが、高校の有名な野球監督という事もあり、少しの間、野球をやっていたらしいけど、やっぱり野球は断念したそうだ。


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