AKIRA
「スミマセンがちょっと奥まで来て貰えませんか?」



一瞬頭の中が真っ白になる。

誰だって急に腕を捕まれたら驚くに決まっている。


冷静になれ!


ほんの数秒の出来事なのに
瞬時に色々な事が頭に巡る。

にっにっ逃げる?


いやっ!俺ゎ何もしてないぞ?
逃げたらおかしいだろ?
でもすぐ付いて行っても可笑しくないか?


……


「え?何故ですか?」


冷静に答えれたはずだ。


店員ゎ少し顔を見合せ

あきらの手を取った人ゎ
取り敢えず手を離す。


「申し訳ないのですが…少しだけお時間を貰えませんか?」

今度ゎ少し下手に言って来た。


「それゎ別に構わないけど……俺この台打ってるんだょね-?
わざわざ朝から早起きして来てるんだけど?」


下手に出たのを良い事に少し強気に言ってみた。


「台のコインゎそのままで、お話しが済んだ後にお打ちになっても結構ですので。」


なんだか俺ゎ少しホッとした。
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