君だけに


ドリンクバーくらいで遠慮する西野を押し切って支払いを済ませ、店を出た。

そのまま手をあげて別れた。



外に出ると春の日差しが強い。

光をたくさん吸収するこの目のせいで、辺りが白んで見えた。


ずっと光が苦手だった。

その中にいると自分が消えてなくなりそうに思えたから。


でも、このときの俺には未来しか見えてなかった。

過去とはもう決別して生きていくんだと思っていた。

それが君を苦しめた。


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