Home*Love~始まりはキス~【完全版】
「そう言えば…この前お隣さんが引っ越して来たって…どんな人だった?」
と、彼女は目をまんまるにさせて首を傾げて言った。
か、可愛い…
愛理ちゃんの大きくて丸い瞳。
艶やかな黒いストレートロング。
前髪は短めで、緩やかなカーブの眉が見える。
って、愛理ちゃんに見とれてる場合じゃなくて
…ちゃんと報告しないとー!
「そうなの!聞いてよ!引っ越してきたお隣さん…キラキラオーラがハンパなくてね…」
私は先週引っ越して来た梅田さんの事について事細かく説明。
説明を聞いた後、彼女はアイスティの氷をカランカランと回し始めた。
「そんな事あるんだねぇ。少女漫画みたいなさ。隣に王子様が引っ越して来ました♡みたいな。今度私にも会わせてね!」
「王子様って…。じゃなくて…普通に良い人そうだし仲良しご近所さんになれればいいよねー!今度うちに来てね~」
「行く行くー」
お隣さんとの出逢い。
それがまさか恋、じゃなくて
大事件の始まりだなんて…
この時はまだ知る由もなく…。