恋愛模様【短編】
日は暮れて


「せいれーつ!礼!」

『ありがとうございましたー』


野球部の練習も終わり…

「ハルっ」


ミナが、タオルを手に駆け寄る。


「お疲れさまっ」

「ありがとっ」


ハルは、タオルを受け取り汗をふいた。

そして、
着替えるために部室に入っていく。


男子たちが着替えているので、ミナは、
部室に入らずにやかんを洗ったり、片付けをしていた。


「バイバイっ」

「お疲れさま~」


声をかけて帰っていく部員たちに、
ミナは笑顔で返事をした。


部員たちは帰っていき、静まり帰る。


シーン ――…



「あれ?」


「着替えたよ」と言われてないが、あまりの静かさに、
ミナは部室を覗いた。


「ハル~着替えたぁ?

あれっ?」


誰もいない


「え?

ハル?」


ミナは部室の中に入った。


やっぱり誰もいない



「えぇ~!?先に帰ったのぉ!?なんでぇ?
帰るなら帰るって、」

とその時、

「わっ!」


ハルは、
ミナを後ろから抱きしめた。


「んなわけないじゃん、
いつも一緒に帰るのに」

「もぉ!びっくりした」


膨れるミナに、

ハルは
そっとキスをした

――――…
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