恋愛模様【短編】
「わかった」
― そうだったんだぁ… ―
百合華は、ハルを見つめて微笑んだ。
「あっ、
有難う。
わざわざ届けてくれて」
「ううん」
百合華は、ハルにそっと手渡す。
「こんな大事なもの落とすなんて、ねぇ。
玲、案外ドジだなぁ。
ごめんねぇ」
百合華は、首を振りながら笑み浮かべた。
その笑顔に
懐かしさが蘇る…
「それにしても…
ほんと、久しぶり」
「うん………だね」
不意に沈黙になる二人。
少しの間の後、
ハルが口を開いた…
「どうして……言ってくれなかったの?…」
「え?…………あぁ…」
百合華は思わずうつ向く。
「あっ、別にいいんだ!気にしないでっ」
慌てるように言うハルに、
百合華は…
― ごめん… ―
と、
心の中で呟いた…
あの頃は…
恋心が
もどかしくて…
―――…
「あっそうだっ、
良かったら、あの公園にでも行く?
よく二人で遊んだよねぇ~…って…
今更行かない、か…」
「えっ………行ってもいいけど…」
「えっ」
二人の間に
風が通りすぎた…
あの頃と 同じにおい…
「じゃあ…行こうか」
「うん」
二人は並んで歩きだし…
そして、
思い出の公園で、
二人は
二人にしかわからない思い出に
微笑み合い懐かしんで…
百合華は…綺麗になっていた…
「あ…」
「ん?」
「あ…いや…なんでもない…」
「…?…」
ハルの心に
あの頃の想いが蘇った……
― …百合華と…
キスがしたぃ… ―
-End-…
― そうだったんだぁ… ―
百合華は、ハルを見つめて微笑んだ。
「あっ、
有難う。
わざわざ届けてくれて」
「ううん」
百合華は、ハルにそっと手渡す。
「こんな大事なもの落とすなんて、ねぇ。
玲、案外ドジだなぁ。
ごめんねぇ」
百合華は、首を振りながら笑み浮かべた。
その笑顔に
懐かしさが蘇る…
「それにしても…
ほんと、久しぶり」
「うん………だね」
不意に沈黙になる二人。
少しの間の後、
ハルが口を開いた…
「どうして……言ってくれなかったの?…」
「え?…………あぁ…」
百合華は思わずうつ向く。
「あっ、別にいいんだ!気にしないでっ」
慌てるように言うハルに、
百合華は…
― ごめん… ―
と、
心の中で呟いた…
あの頃は…
恋心が
もどかしくて…
―――…
「あっそうだっ、
良かったら、あの公園にでも行く?
よく二人で遊んだよねぇ~…って…
今更行かない、か…」
「えっ………行ってもいいけど…」
「えっ」
二人の間に
風が通りすぎた…
あの頃と 同じにおい…
「じゃあ…行こうか」
「うん」
二人は並んで歩きだし…
そして、
思い出の公園で、
二人は
二人にしかわからない思い出に
微笑み合い懐かしんで…
百合華は…綺麗になっていた…
「あ…」
「ん?」
「あ…いや…なんでもない…」
「…?…」
ハルの心に
あの頃の想いが蘇った……
― …百合華と…
キスがしたぃ… ―
-End-…