獣恋道-恋はいつでも獣道-
「ちょっとあんまり近寄らないで!大体、あんたと買い物しないから!」
「こーわっ。そんな怒ってばっかだと兄貴に嫌われるよ?」
「はあ?誰のせいで怒ってると思ってんのよ」
何こいつ!ほんとにムカつくんだけど。
篤志の弟だからって調子に乗るなー!
「千雪さん、」
「なによ!」
あたしは半ギレで睨んだ。
だけど、そこにいたのはひどく優しい顔をした英志くんだった。
「笑ったほうが絶対かわいい」