獣恋道-恋はいつでも獣道-


「と、トイレ行かなきゃ…」


いてもたってもいられなくなって、あたしは英志くんの前を通り過ぎようとした。



なのに…


「!」



冷たい大きな手があたしの腕を掴んだ。

あのときと、同じだ。


反射的に手を振り払おうとしたけど、無駄で、



「千雪さんさ、」

「は、離してよっ」


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