獣恋道-恋はいつでも獣道-


今日も篤志は、いない。


くれると言ったメールもない。


虚無感があたしの心を支配していた。



「千雪ー!」


声をかけてきたのは、百合花。
相変わらず、赤文字系の清楚なファッションがよく似合う。



「なによ?」


講義を終え、グッタリしていたあたし。



「今日の夜、クラブ行かなーい?」


「クラブ?」



「そ、永瀬くんいないんだし、たまにはパーっとしようよ!」



百合花は見た目以上にプライベートが派手だったりする。
クラブや合コンもよく行くみたい。


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