恋愛上等 あんたなんか大っ嫌い
まだ少し痛むが、さっきよりましだ。
今、ちょうど5限目が終わったくらい。
次はHR
「またサボってしまった;」
最近、サボりが増えた。
教室に入り自分の席に座る。
お弁当は綺麗にまとめてあった。
それをしまおうと持ち上げると、下に紙が置いてあった。
‘おいしかった。今度は美影の手作りが食べたい’
きっと…いや、絶対怜架が書いたのだろう。
「あらぁ~?ダサ子帰ってきたんだ」
後ろから声がしたと思ったらあいつらか。
「なに?」
「やだ、こわーい。そんな顔で睨まないで」
「キモい顔がよけいにキモくなってるー」
クスクス笑いながら私の肩に手をかける。
自分たちのほうが気持ち悪いことに気が付いてないのか;
かわいそうに。
「今日のことセンコーにちくるなってことを言いに来たの」
「ちくったらどうなるかわかってるでしょ?」
かけられた手に力が入る。
……脅してるつもりか?
ばかばかしい。
「一条君の前に出られないようにしてやるから」
そう言い捨てて私の肩を突き飛ばすようにはなして席へ戻っていった。
それからしばらくして先生が入ってきてHRが始まった。