恋愛上等 あんたなんか大っ嫌い
文化祭
もう六月になり、衣替えの季節。
あっちこっちで夏服似合うとかかわいいって声が聞こえる。
「頭痛ぇぇー」
「あんたが悪いんだろうが。未成年は飲酒禁止だぞ」
昨日、学校から帰った後一条組へ挨拶をしに行った。
目的は、私と怜架の縁談のこと。
その時、酒をすすめられた。
私は断ったが、怜架は飲んだ。
しかも、結構な量を……;
「…そういえば、綺麗に隠れてんなー」
「あたりまえだろ!おまえがあんなことすっから」
おひらきになったのは夜中の3時。
このまま泊まることになった。ここまではいいのだが、
私は怜架の部屋で寝ることになってしまったのだ。
「いきなり押し倒してくるとか、ほんとスケベキモウンコだな」
「酔ってたんだから仕方ねぇだろ;」
部屋に入るなり、いきなり押し倒してきて、首筋にキスマークをつけられた。
それ以外は何もなかったが…;
「一条くーん!夏服似合うー?」
甘ったるい声を出しながら女子がこっちへやってきた。
ものすごく面倒くさそうな顔をしている。
女の方は自分の胸を強調するかのようにして顔を近ずけている。
ちらっと私の方を見てきた
「この子、誰?」
再び怜架の方を見て尋ねる。
聞くなら直接聞けばいいのに;
まあ、名前を言っても信じないだろうな。