恋愛上等 あんたなんか大っ嫌い
「………」
大丈夫みたいだ。
「心配して損し……っ!」
なんか変!
体が熱い!
服を脱ごうとした時に指が体に触れた。
「あっ…ん…」
甘い声が口からこぼれた。
今までこんなことなかったのに!
どうして!?
「ふーん。結構いい声だすんだな」
奥から誰かがゆっくりと歩いてくる。
「誰?」
「一条 怜架」
一条 怜架(イチジョウ リョウカ)
どっかで聞いたことある。
「…あ!一条組の!!ってことは……」
「そっ。お前の婚約者だ」
そう言って、頬をなでた。
もちろん
「…んあっ」
「お前のいとこすげーな」
涼音のこと?
なぜ知っているの!?
「ちょっと水に入れただけでこれだ」
もしかして媚薬を!
「最低!」
「俺にそんなこと言っていいわけ?」
今度は何をする気!?
「フッ、まぁいい。この続きはまた後でな」
ウィンクをして去って行った。