恋愛上等 あんたなんか大っ嫌い
恋なんてしない
今の時間だと2限目か。
確か、社会だったから、先生は担任。
戻っても平気か。
ガラッ
「お!花錐!!朝、いきなり出ていくからびっくりしたよ。大丈夫か?」
「はい。授業に遅れてすいません」
先生に謝り、席に着こうとしたら、
「あ!そうだ。花錐」
呼び止められた。
多分、転校生についてだろう。
「今日、転校生が来たんだ。ほら、一条」
……ちょっと待って。
一条って……
「一条怜架です。よろしくね、花錐さん」
そっと微笑む一条怜架。
こ、怖い(((゜ロ゜)))
「席は、花錐の隣がいいと指定していたから、お前の隣だ」
「無理を言ってすいません。慣れていないので、知っている人の隣がよくて…」
いやいや、お初にお目にかかるんですけど;
名前は知っていたけど……。
「ちょっと待ってください!私の隣の人は!?」
「了承済みだ。花錐もあまりクラスになじめてないみたいだし、丁度いいじゃないか」
余計なお世話だ!!
はぁー最悪。
「ほら、授業の続きやるぞ。席に戻れ」
しぶしぶ席に戻った。
「改めて、よろしくね♡」
やっぱ、
こわい(((゜ロ゜)))
「俺のおかげで戻ったみたいだな。後で礼はもらう」
耳打ちでそういってきた。
礼?
何を欲しいんだ?こいつは。