恋愛上等 あんたなんか大っ嫌い

そうこうしてるうちに昼。

ほとんどの人は食堂へいく。
人の減った教室でお弁当を開く。

うん。今日もお弁当が輝いてる;

毎日、私のお弁当を作ってくれている日野恵さん。
ごついくせして、料理が得意。

始めはひいた;でも、まじでうまいし、慣れた。

「いただきます」

ちゃんと両手も合わせてから食べる。
やっぱり、作ってくれてるんだもん。感謝しなくちゃ。

「ん、今日はだし巻きだ」

私の大好物の卵焼きを食べる。

「お前、お弁当か」

「そうだけど?」

「ふーん、もらい!」

卵焼きをつまんで食べた!!

私の卵焼きがーーー!!!!

「お、うまいな」

「あー、私の卵焼きがー」

こんな奴に食われるなんて…(泣)

一人、悲しんでると

「花錐さん、ちょっといいかしら」

でた。朝、私にコーヒーをかけた集団に呼び出し;

「なんですか?」

「ちょっと来て」

あー、お弁当が;

「それ、食べていいよ」

一条怜架にそう伝えて教室を出た。
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