おいちゃんまだまだ大丈夫と水道の蛇口
「水道の蛇口?」

俺は、聞き返した。
「例えですよ。
いくら水道が普及していても蛇口がなければ水を出すのは、困難でしょう。

だから私は、あなたに蛇口を与えるきっかけに過ぎない。

あなたに水道が普及してなければ、意味がないですよ。

だがあなたに水道が普及しているのに蛇口がない状態なら役に立ちます。

救われますね。
あなた次第です。」
「それなら俺が水道でなくて井戸なら蛇口は要らないでしょう。」

俺は、酔っている為に少し老人にからんだ。

「はは、屁理屈を私はきっかけについて言ってます。

難病で苦しんでいる人は助けられない。
だけど小さな補助ですね。
それは、出来る。きっかけを作るだけで大した事は出来ない。」


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