おいちゃんまだまだ大丈夫と水道の蛇口
いつものように、座ると今野さんが、聞いて来た。
「少し痩せましたか?カットは、いつもどおりですか?」
俺は、うなずきながら言う。
「いつもどおりですね。
痩せたかな?あまり変わってないはずだけど。」
今野さんは、準備をしながら、笑みを浮かべている。
今野さんが近づくと微かにいい香りがした。
いつものようにカットが始まった。
「山中さん、ところで小説書いてますか?
携帯小説には入ってみられましたか。」
俺は、少し焦って答える。
「書いてるけど携帯小説は、今野さんが教えてくれた所の会員にだけなっててまだ書いてない。」
今野さんは、読書家で何かの話しから俺が昔小説の新人賞に送った話をしたら、今は書いてないのかと聞いてきた事があった。