Aitai
翔才って人は二人組でこっちに向かってくる。

どきん…どきん…

よく分からないけどめちゃくちゃ緊張した。

「こんにちわ」

「あ…こんにちわ〜」

交わした言葉はこれだけだけど、声がかっこよすぎて、優しすぎて、もう大満足だった。

翔才って人はそれだけいって、どこかへ行ってしまった。

私とるいは太ってる人に何度もお礼を言って先輩の応援に戻った。






「亜矢、るい…ちょっと」

「「?」」

ミーティング後、顧問の丸Tに呼ばれた。

何だかわからず、顧問の後を追う。

「あんたたち、他中に話しかけてるよね?」

「え?」

「あんたたちは、応援をしにきてるの。ここはね、友達を作りにくる場所じゃないの。」

「ちょ、何でソレを…」

「ちょっと小耳に挟んでね」

何だソレ…
誰?誰か言ったの?

翔才さん?なわけないし…


「とりあえず、ここは応援をする場所。今度したら帰すからね。はい、以上。」


なんじゃ…そりゃ……。
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