Aitai
「ウチは愛(アイ)」

「あたしは歩夢(アユ)」

お互いがそれぞれに言い、にっこり笑う。

「かわいい〜あいだって〜」

「よろしくね〜」

ちょこっと話しをした後、私は本題に入った。

「男子ってさ?もう帰った?」

「あ、多分帰ったよ、男女別だからあんまりわかんないけど…」

愛ちゃんが私の質問に答えてくれた。私とるいは見合わせて「やっぱりか〜」と言い合う。

「ね、翔才ってわかる!?」

私がそう聞くと、二人は頷いてくれる。

「かっこよくない?」

「いや〜翔才は…う〜ん」

首を傾げながら愛ちゃんはそう言ってまたにこっとする。

いや、かっこいいです。

「メアドとか…」

「持ってるよ」

「え〜翔才の持ってるの?愛」

「うん」

ん〜どこに書いてもらおう…そう思いながらかばんをあさると、予定とかを書き込むノートを見つけた。

「あ、愛ちゃんと…歩夢ちゃんと……後翔才のアドお願いできますかねぇ」

そう言って、ノートを渡す。るいには「後であげる」と伝えた。
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