使者の黙示録
・語れぬ未来
胸のポケットに入れたライターに命を救われたボディーガードが
右手の親指で自分の左胸を指しながら、占い師に告げる。
「あんたのおかげで、命びろいしたよ」
「それは良かった」
そう言いながら笑みを浮かべる彼女に、男たちは話したいことが色々とあるのだが
今日、彼女が相手をするのは、彼らではない。
占い師は、赤いテーブルクロスの上に置かれていた巻物を広げる。
その巻物は学校の卒業証書ほどの大きさであり、何が記されいるわけでもなく
見た目には、ただの白い布きれである。
右手の親指で自分の左胸を指しながら、占い師に告げる。
「あんたのおかげで、命びろいしたよ」
「それは良かった」
そう言いながら笑みを浮かべる彼女に、男たちは話したいことが色々とあるのだが
今日、彼女が相手をするのは、彼らではない。
占い師は、赤いテーブルクロスの上に置かれていた巻物を広げる。
その巻物は学校の卒業証書ほどの大きさであり、何が記されいるわけでもなく
見た目には、ただの白い布きれである。