使者の黙示録
「あなたはフリーでなければ、自分の成すべき事ができなくなる」


ルゼの話に、団司は否定も肯定もせずに黙っている。


「使者であるあなたは、神から直接、言葉をさずかっているね」


団司は、ずっと下を向いたままのルゼを見つめるばかりである。


「おそらく、あなたのやるべき事は、その言葉…!?」


文字を読んでいたルゼが絶句する。

そして、驚いたように団司を見上げた。

だが彼女は何も言わず、そのまま数秒の沈黙が流れる。


(本当なのか? このままでは…)


ルゼが見上げる団司の顔は

ひどく冷静な様を呈している。

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