使者の黙示録
「シスター・マヤ…ぐすっ」


泣きべそをかいているメグに、団司は笑顔で安心させる。


「オチビータ、大丈夫だ。シスターは助かるよ」

「本当?」

「うん。神様が、シスターを助けてくれるよ」


団司は、右手の親指で自分の胸を指す。


「いま、神様が僕のなかに来ているんだ。シスターを治すと言ってるよ」

「本当に?」

「ああ、本当だよ。だからオチビータもシスターが治るように、神様に祈ってくれ、な」

「うん!」


メグは元気に返事をすると、胸のまえで両手を合わせて目を閉じる。

団司は「いい子だ」と言いながら、メグの頭をなでた。

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