使者の黙示録
神と交流する人間――


世界の国々では「シャーマン」と呼ばれ

日本では、行者ならびに祈祷師がそれにあたる。


団司は、そういう道を歩んできた人間ではないが

神と直接に関わりをもって以降

己のうちに神を呼び、その神の力を発揮する方法を身につけている。


古代の人々は神の実在を信じて、心から神に祈ることにより

実際に様々な難をのがれたり、数多の病気を治していたのかも知れない。


団司がシスター・マヤを助けようとして5分が過ぎたころ

ほどなく、苦しみにあえぐシスター・マヤの呼吸が、だんだんと落ちついてくる。

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