使者の黙示録

（温かい…）


光に抱かれたシスター・マヤは

愛の込められたような優しい温かさに、なんとも言えない懐かしさを感じる。

その光は、シスター・マヤが生まれたときからずっと、彼女を見守ってくれていることを

彼女の命が知っている。


消え入りそうだったシスター・マヤの命に注がれる、愛の光が

彼女の生命力をあふれんばかりに蘇らせる。

死線をのりこえ、深い眠りの底から浮上するシスター・マヤの意識が、己の身体を目覚めさせると

彼女の前には

汗だくになりながら、目を閉じて彼女の体に右手の掌をかざしている団司の姿があった。