使者の黙示録

・神言

予期せぬ団司の反応に

修道院のマザーはもちろん、マザー・アミコでさえも

驚きを隠せない表情をあらわにする。


(な、なにを、バカな!?)


まさかの団司の言葉に、マザー・アミコの思考が停止する。

そして団司は、語りはじめる。


「余が創りし人間たちよ

そなたたちが どこまでも

己の自由を貫くというのならば

余は その自由に対し

いっさい関知しない自由を貫こう 」


団司の言葉に込められる、畏(おそ)れるべき神の威厳が

それを聞く者の心に、重く深く突き刺さる。

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