使者の黙示録
団司は、さらに話しを続ける。


「困ったときのみ 余を頼る人間たちよ

余は そなたたち人間にとって

都合のよいだけの存在ではない 」


その場にいるみんなは、呆然となりながら立ち尽くす。

修道院のマザーとて、神という存在をそこまで考えたことはない。


誰にも教えられたことのない、この確たる真実は

絶対に忘れてはならない事なのだと、心に深く刻まれるような感覚が

胸の痛みとして、苦しいほどに感じる。


団司が放つ言葉は

話を聞く者にとって、それほどまでに強い衝撃を与えてゆく。

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