使者の黙示録
団司の行き先は、パチンコ店であることは分かっているが

行きつけの3つのホールのうち、どこに行くのかまでは分からない。

野瀬は、団司を見張るために雇った人間を

3つのホールすべてに、2人ずつ向かわせている。


(それにしても)


野瀬は、団司の歩く後ろ姿をみて思う。


(闇の世界に手を染める者なら、どこか歪んでいて、うす汚れた感じが漂ってくるものだが…)


この男からは、そういうものが全然伝わってこない。

一般人には分からずとも、裏社会に生きる人間であれば、それとなく分かるものだ。

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