使者の黙示録
しかし、調べれば調べるほど、裏社会からどんどん離れて行く団司の素性に

野瀬は困惑の渦に巻きこまれ、今でもそのただ中にいる。


ボディーガードたちの話や、自分の部下が尾行をまかれた事実と

これまで調査したデータが、上手く噛み合わない。


(この違和感はなんだ?)


いま、団司の後をつけている野瀬は

何かがズレているような気がしてならない。


やがて、パチンコのホールが開店する時刻がおとずれると

団司は「ショック・イン」という店のなかに入って行く。

それを確認した野瀬は、ホールに待機している者に連絡を入れるのだった。

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