使者の黙示録
しかし、団司が必ず少女たちに接触をはかると決まっているわけではない。

団司は、そっちの方へは行かずに

まったく違う場所で、団司のバックにいる組織の人間に会いに行くのかもしれない。


(やはり最初の予定どおり、あまり奴から離れないようにするべきか)


とりあえず、と

野瀬は吸いおわったタバコを灰皿にすてて、スマートフォンを取り出すと

他の2つのホールに待機している、自分が雇った見張り人に

団司は別の店にいることを告げる。


そして自分は、団司がしばらくはホールから動かないだろうと見越して

近くの喫茶店に足を運ぶのだった。

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