使者の黙示録
シスター・マヤは、ふと疑問に思う。


「使者様は、いつも神様に守られているのではないのですか?」

「まあ、確かに神様は、使者を見守ってはいるんだが」


意外な言葉がルゼの口から出てくる。


「神様は、使者の言うことを何でも聞き入れているわけではないよ」

「え?」

「例えば、私たちの知っている使者は、毎日パチンコで生活をしのいでいるようだが」


未成年には、あまり良くない例えだ。


「使者は、神様に毎日パチンコで勝たせてほしいと祈っているわけじゃないんだ」


ルゼは、神様がそういうギャンブルに力を貸すことは絶対にないと言う。

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