使者の黙示録
また、修道院では、朝からシスター・マヤの具合が悪く

彼女は2階にある自分の部屋のベッドで、ずっと休んでいた。

以前、お使いの途中で気を失い、団司に助けられたときほど酷くはないが

異様な虚脱感に襲われ、身体に力が入らない。


午前中に、マザーに病院へ連れて行ってもらったのだが

血液検査をはじめ、いろいろと調べてみたものの

医師からは、どこも異状はないと告げられる。


痛いところも熱もなく、命に関わるような事態に陥ることはなさそうだが

立ち上がろうとするたびに、立ち眩みに襲われ

足元がふらつき、ふつうに歩くことさえ困難な状態だ。

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