使者の黙示録
シスター・マヤの知らない間に、彼女の後ろに来ていたメグが声をあげる。


「一緒に行く!」


この幼いシスターも、シスター・マヤ以上に強情で頑固だ。


マザー・ミドリは、やれやれといった顔をしてため息をつき、少女たちに言った。


「わかりました。少しのあいだ、玄関のところで待っていなさい」

「すみません、マザー・ミドリ」


マザー・ミドリは、少女たちを連れて礼拝堂へ向かうことを他のマザーに告げると

礼拝堂の扉を開ける鍵を手に、少女たちの待つ玄関に進み

3人がそろうと、運命に導かれるように礼拝堂へ歩いて行く。

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