使者の黙示録
礼拝堂の扉が、メキメキッとシスター・マヤの耳にはとどかない悲鳴をあげる。

ひときわ強い揺れが襲ってきたとき

礼拝堂の扉は、鍵がかかったままの状態でダダンッと倒れこむ。


このままでは、崩れ落ちる礼拝堂の下敷きになるのを待つばかりだ。

シスター・マヤはメグを強く抱きしめ、心のなかで必死に叫んだ。


(神様!)


すると

ゴゴゴ…ゴゴッ…ゴ…と、激しい揺れと地響きが徐々に鳴りを静める。


シスター・マヤの祈りが神に通じたのか、はたまた単なる偶然か

いずれにせよ、シスター・マヤはこの時ほど神に感謝したことはなかった。

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