使者の黙示録
巨大な竜巻が、人も車も宙へ吹き飛ばし

勃発した火災は、あっという間に広範囲にわたって火の手をのばし、すべてを焼きつくす。


怒り狂ったように轟く落雷、予期せぬ突発的な雪崩。

ありとあらゆる災害が、全世界に襲いかかり

人類の終焉を演出する。


それがシスター・マヤの胸のなかで、映像として次々と流れて行くのだ。


彼女は感じる。


(この災害には、意思がある!)


人類が造りあげてきた全てを破壊し、人類を絶滅させるという、ゾッとするような意思を

シスター・マヤは、自分の胸のなかで繰り広げられる災害から敏感に感じとる。

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