使者の黙示録
団司の話に唖然となるシスター・マヤは、完全に言葉を失い

彼女と団司との間に静寂が漂う。


しかし、その時間は長くは続かない。

巨大な揺れが、抑えつけられていた束縛から解放されたように

ズズンッと、静かな時間と空間を引き裂く。


座っていながらバランスを崩しそうになったシスター・マヤは、後ろに倒れそうになる。

そのとき、シスター・マヤは

自分の正面斜め上に、小さなきらめきを放つ光を感じた。


それは、目に見える光ではない。

だが、シスター・マヤは感じる。

自分を見守っているような光が、確かにそこにあると。

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