使者の黙示録

・生き残りし者

「う…ん…」


シスター・マヤが、ひとときの眠りから覚めて目を開ける。


「シスター・マヤ!」


いきなり、メグの顔が元気な叫び声とともに飛び込んでくる。


「良かった、気がついたようだね」


その声は、占い師ルゼの声だ。

彼女もシスター・マヤの傍にいる。


自分の置かれている状況が、すぐに把握できないシスター・マヤは

ゆっくりと上半身を起こして、まわりの情況を見わたすと

その悲惨なありさまに、声も出せないほど愕然となる。


一瞬、なにも考えられない状態となった彼女だが

自分に何が起きたのか、必死で思い出そうとする。

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