使者の黙示録
彼女たちがいる場所は、礼拝堂からそれほど離れてはいないのだが

礼拝堂のあった場所には、もはや礼拝堂といえる建物は存在しない。

マザー・ミドリは、崩壊した礼拝堂の瓦礫の下で

もう二度と目を覚ますことのない眠りに落ちていた。


「そんな…」


シスター・マヤにとって受けいれ難い現実が、彼女に大きなショックをもたらす。

そんなシスター・マヤに、ルゼは優しく声をかける。


「シスター、ちょっと話をしよう」


ルゼはそう言って、団司がシスター・マヤのもとへ来た経緯を話しはじめるのだった。

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