使者の黙示録
「あ、シスター、気がついたんだね。良かった!」


団司はそう言いながら

なにかが入ったビニール袋を左手に下げながら、シスター・マヤたちの方へ近づいて行く。


彼女たちの傍まできた団司は、しゃがんで右手をビニール袋に突っ込むと

1本のペットボトルの水をとり出し、シスター・マヤに差し出した。


「はい」

「ありがとうございます」


団司は、もう1本のペットボトルをキャップを開けてからメグに手渡し

さらにもう1本、ルゼにも与えると

空になったビニール袋をまるめて、ジャンパーのポケットに突っ込んだ。

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