使者の黙示録
修道院にいなければ、シスター・マヤはどこにいるのか?

団司の頭脳はめまぐるしく回転して、シスター・マヤと出会ったすべての記憶を掘り起こす。

そのなかで団司が捉えたのは

シスター・マヤをラドレア病から救って、修道院へ送るまでの彼女との会話だった。


『私たちは、修道院のもう少し先にある礼拝堂へ、毎日祈りを捧げに行っているのです』


「礼拝堂か!」


団司は、迷うことなく礼拝堂へ駆けだして行く。


神は、団司にシスター・マヤを救うための情報を事前に与え

そして、団司が使者としての使命を果たせるように、彼を導いてゆく。

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