使者の黙示録
いま、目の前に広がる廃墟の奥に自分たちを待っているのは

生きる厳しさを思い知らされるような現実かも知れない。


(しかし、神は)


団司とルゼは確信している。


(厳しい境遇をのり越えようと努力する人間を、絶対に見捨てたりはしない)


神は、人類がさまざまな苦境をのり越えて

愛の遺伝子に目覚めるとともに、神の資質を開花させて

神の心に沿った人生を歩んで行くことを望んでいるはずだ。


そういう人生を生きる人々は、人間としての生を全うしたときに

その魂は、きっと神の世界に迎えられて、永遠の幸せが約束されるに違いない。

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