使者の黙示録
そういう子どもたちに於いては

行政機関の判断と決定に、その行く末が委(ゆだ)ねられるのだ。


救急車で送られた赤ん坊は、しばらく病院に入院した後、乳児院で育てられることになり

その後は修道院に移されて、他のシスターたちと生活するように

教団の信者がその権力でもって、関係機関に話を進めたのであった。


メグと名付けられた、その女の子は

いつもシスター・マヤの傍にくっついて、彼女から離れようとはせず

シスター・マヤも、そんなメグを疎(うと)ましく思うことは全然なかった。


そうして何事もなく、平和に時が過ぎて行った。

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