使者の黙示録
(ま、俺にとっては、どうでもいい事だけどな)


団司はそう思いながら

いま何時だろうかと、アナログの腕時計で時刻を確認する。

夕方には、まだ遠い時間だ。

いま自分の部屋に帰ったところで、夕食までは暇をもてあます。


(晩飯までに、ちょっくら稼いでくるか)


団司は、お気に入りのタフソーラーの腕時計から目を離すと

吸い終わったタバコを灰皿のなかに落とす。

日々の生活をパチンコで凌いでいる彼は、ズボンのポケットに手を突っ込み

耳せん替わりのパチンコ玉が入っているか、確認すると

アーケードの方に向かって足を進めて行く。

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