使者の黙示録
(この男に関わるな!)

(この男には、絶対に逆らうな!)


頭で思うことと肌で感じることが、合致しない。

それが己のなかで、わけの分からない不安を生み出す。


彼らが目に見えない力に圧迫されて、苦しんでいる最中に

団司が手に持っていたジュースが

まったく知らない間に、メグに手渡されていたのを知ったとき

ボディーガードの2人は、顔から血の気が引くほど愕然となる。


もし、団司の目的が、少女たちを葬り去ることであれば

団司は、ボディーガードの彼らを前にしながら

いとも簡単に少女たちの命を奪っていたであろう。

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