狼様の愛のカタチ理論【番外編】

そして…







―――――……
―――…



「で…あいつらはなんて言ってたんだ?」


その日の夜、いつものように扇李が帰ってくるまで待ち


やっとの事で帰って来るとそのまま私を抱きながらいつものようにソファーに座りながら髪の毛をクルクルともてあそぶ



「うん…びっくりはしていたけど、皆なんだか納得してたよ」」


実はあのあとすぐに右汰や左汰、そしてサイさんに伝えたのだ


そしたら、三人とも"あれだけすればー"とか"近いうちに出来ると思った"とか


言いたい事を言われたけど、最終的には喜んでくれたのだ


サイさんはサイさんで、跡継ぎの心配がなくなったとか言っていた



「そうか」

「うん、あ…ところでさ、扇李?」

「…?」

「わたし、そのー…子供が出来たってことは…本当に花嫁から妻になれたの?」


特に変わった感覚はないし、それに妊娠すると人間じゃなくなるとかも


身体に変化は全くなくて扇李に聞くと、彼は静かに頷く



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