狼様の愛のカタチ理論【番外編】
――――――……
「雨…まだ止まないの?」
「あぁ」
暗い部屋中、1ヶ月ぶりにザァーと激しい雨が降り注ぎ、そんな少し寒い夜大好きな彼の温もりに抱かれながら、私はそんな事を言った
扇李と思いが通じて、1ヶ月
最近は、こーやって夜になると扇李に抱きしめられながら1時間くらい話をするのが日課になっていた
以前の私達は同じ部屋で寝床を共にしても、会話なんてなかったけど
あの時から少し私たちは変わった
扇李が1日に何をして来たとか、天界のことや、他愛もない会話
それが出来る、1時間足らずの短い時だけど私はそれが楽しみで仕方がない
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