狼様の愛のカタチ理論【番外編】
「…ん」
「普通ではないだろう、何回抱いてる仲だと思ってる」
だんだんとエスカレートしていく扇李に抵抗したくても、与えられる快感にそんな力なんかなくて…
「…扇李っ」
「普通なんて、二度と言うな。分かったな?」
「ん…っ」
「頷け、沙優」
相変わらずの強引な台詞にコクリと首をふる
「ぁ…んっ、わかっ…ん、た」
分かったからっ、そんなふうに触らないでっ
扇李には何回抱かれても、触られるだけでも頭が真っ白になってしまう
慣れることなんかなくて、いつもビクビクしてしまうのは私だけで…慣れてる扇李が少し羨ましくなる
そんな乱れる私に扇李はニヤリと笑いながら、チュと触れるだけのキスをおとして…
「分かればいい、分かれば」
囁く甘い声に、さらに身体をが反応しちゃう
この間抱かれたばかりで、しかも今日は疲れてるのにすっかりスイッチがはいちゃって…全く抑えられなくて
「扇李っ…すっ……き」
ギュと彼の背中に手を回すと、私たちは長く熱い夜に吸い込まれていった―…
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