狼様の愛のカタチ理論【番外編】
頷きながら、黙り込むと左汰は何かを思いついたようにパンっと手を合わせる
「それとも、久しぶりにあの部屋に行かれますか?誰も来ませんので…沙優様の自由ですよ」
「………」
あの部屋とか、宮殿内にある本棚の部屋のこと
実は私は結構あそこが気にいってる。本には対して興味はないがあの部屋の雰囲気がとても好き
明るくなくて、オレンジ色のライトが部屋を照らし心地いいから
だから、たまに右汰や左汰の目を盗んであの部屋で寝たり、ボォーとすることが多い
以前は寝すぎて扇李が迎えに来てくれたことがあって、それ以来行かなくなったけど
お気に入りだったから…
彼の提案が嬉しくて、私は小さく頷いた
・