狼様の愛のカタチ理論【番外編】




サイが少し目を離した隙に扇李がいなくなり


すぐに何処に行ったか、なんて予想出来て仕方がなく扇李がするはずだった後処理をサイがこなし、今に至る



「まったく、沙優様も気の毒です。扇李のことですから、昨夜は眠れなかったでしょう。少しは色々と加減したらどうですか?」


そう言うサイの台詞に扇李はピクリと動きが止まる



「そんなんでは、いずれ沙優様に嫌われてしまいますよ」


「ふ、そんなわけあるか」


「十分にありえます。なんでも人間の女性はそーゆうことが続くと"身体だけ"だと感じるみたいです」


「…………」


「普通と言われて、イラッとしたのは理解しますが、乙女心も考えたほうがよいかと」



「………」


いつの間にか、ボイコットのことから沙優の話しに変わり扇李は何か考えるように書類を机におく



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