狼様の愛のカタチ理論【番外編】
「それは、アイツが言っていたことか?」
アイツとはサイの妻のことだ
「はい、おっしゃる通りです」
「そ…うか」
「まぁ、沙優様との行為は色々な充電かもしれませんがそれは仕事をちゃんとしてからにして下さい、扇李」
「………」
ブツブツと言いたい事を言いまくるサイに扇李はため息をはいて、机においた書類を持つ
「わかった。もう昨日みたいなボイコットは二度としない。だからもう煩いことは言うな」
「…………」
そう言う扇李にサイはニコリと微笑み安心した表情になる
「そうして頂けるなら、助かります」
「ところで、サイ」
「はい?」
「さっきのは、事実なんだろうな?」
「さっき…ですか?」
なにが?と、頭にハテナを浮かべてサイが首を傾げると扇李はわざとらしく咳払いをする
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