狼様の愛のカタチ理論【番外編】
欲しいの
――――――…
―――…
そんな会話がおこなわれ2時間くらいが過した頃―…
「……ん」
浅い眠りから、瞼がうっすらと開き瞳をパチパチさせながら頭を少し起こすと視界がぼんやりと白い色が浮かぶ
あ…わたし…寝ちゃったんだ
左汰の提案でこの部屋に来たまでは覚えてるけど、寝た覚えが全くない…
まぁ、それほど疲れていたんだろうけど
まさかこんなに早く寝てしまうなんて予想外だ
「ん…ー」
瞳を数回擦りながら、身体をゆっくりと起こす
だけど…よく寝た気がする…どのくらい眠ったかは分からないけど
少しの仮眠でも元気が出たのか身体がスッキリして…
「ふぁ…」
擦っていた手をやめ、手を思いきり伸ばすと…
「おはよう、よく眠れたかな?」
「……?」
不意に後ろから、聞き覚えのある声が響いた
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