狼様の愛のカタチ理論【番外編】
この声って…
「…呉羽さん?」
恐る恐る、ゆっくりと後ろを振り向くと真っ黒の綺麗な髪の毛が目にはいって…
椅子に頬杖をつきながら股がるように座る彼と視線がぶつかった
「おはよう」
「……あ」
手をヒラヒラと揺らしながらニコリと笑う彼
や、やっぱり…呉羽さんだ!
なんで?この部屋にいるの?寝ていて全く気がつかなかった…
「呉羽さん…いつの間に…来たのなら起こしてくれれば…良かったのに」
「え?」
頬杖をつく呉羽さんに言うと、彼は瞳をパチパチさせて口元をつりあげる
「あー、ごめんごめん。眠る沙優なんて珍しいからつい観察してたからさ」
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